北緯34度6分38秒、東経130度51分37秒。本州最西端の地です。

海抜120メートルに整備された展望広場には、万葉歌碑が建立されており、其の側には、歌碑の歌は、天平十年(738)、長門守巨曽倍対馬(こそべのつしま)が、都で催された橘家の宴席で、時の右大臣橘諸兄(たちばなのもろえ)に詠んだ歌である。「長門の国にある沖つ借島の名のように、心の奥に深く思っているあなた様は、千年も長生きしてほしいものです」と、自分の任国の地名を巧みに使い、長寿を願った歌である。

 

此の地より、西方五キロの海上に浮かぶ蓋井島こそ、天平の昔の「沖つ借島」であろうとする伝承が、江戸時代中期以降に既に見えている。「八幡宮本記」(1689)・「防長地下上申」・「長門一宮住吉神社史料」などがこれである。

 

今、これらの伝承を重んじ、この島を眺望できる、ここ本州最西端・毘沙の鼻の地に、この万葉歌碑を建立するものである。と記された碑が添えてあります。

本州でいちばん遅く、日本海の水平線に沈む夕日を眺めることのできる絶好の場所で、気軽に立ち寄ることができます

 

本州最西端の地「毘沙ノ鼻」の到達証明書の発行を希望される方には、JR下関駅・新下関駅構内の観光案内所で販売しています。

 

所在地  下関市大字吉母字御崎

交通   JR山陰本線 吉見駅から「吉母港」行きバス7分「下方」下車、徒歩53分

JR山陰本線 吉見駅から車で12分

下関 I.Cから車で32分

問い合わせ 下関市観光振興課 083-231-1350