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 昭和20年代まで稲荷町と呼ばれたこの地の町名は、大同4年(809)の創建と伝えられる稲荷神社に由来するもので、北前船の寄港で賑わった江戸時代には、平家生き残りの官女らとの血縁が語られる遊女に端を発した、格式の高い花街として広くその名を知られた裏町がありました。

 最盛時には、大坂屋を中心とした花魁芝居や先帝祭の上臈参拝行事の起源の地としても知られ、また幕末維新の頃には高杉晋作、伊藤博文ら若き志士たちもこの界隈を往来していたそうです。

現在街並みは変わり、わずかに稲荷神社が往時を偲ばせてくれます。

 所在地  下関市赤間町5番

 交通   JR下関駅からバス7分「唐戸」下車、徒歩約7分

 問い合わせ 下関市観光振興課 083-231-1350

カテゴリー: 海峡周辺